仮想通貨の税金|学生・大学生の親の扶養と確定申告

学生の仮想通貨の税金と親の扶養

当サイトは国税庁などの公的機関が公表している情報をもとに編集部が執筆しています。記事内に税理士紹介サービスへのリンク(広告)を含みます。

大学生になってビットコインなどの仮想通貨を始めたら、思ったより利益が出た。親の扶養から外れないか、税金がかかるのか不安になりますよね。

結論から言うと、学生でも仮想通貨の利益には税金がかかります。令和8年分は、アルバイト代と合わせた所得が62万円を超えると、親の扶養控除の対象から外れます。

この記事では、学生が気を付けたい金額の目安と、確定申告が要るかどうかの見分け方が分かります。

目次

学生の仮想通貨の利益にも税金はかかる?

この記事は、2026年10月時点の法令・国税庁の公表資料をもとにまとめています。

『学生だから税金は関係ない』と思っている方も多いはずです。ただ、仮想通貨の利益は年齢や立場に関係なく雑所得として扱われます。

先に結論

仮想通貨の利益(売った金額から買った金額と手数料を引いた所得)は、あなた自身の税金と、親の扶養控除の両方に関わります。売った時だけでなく、仮想通貨で別の仮想通貨を買った時も利益の計算が必要です。

『円に戻していないから大丈夫』という勘違いはよくあります。仮想通貨同士の交換や、仮想通貨での買い物も課税の対象です。

アルバイトの有無で確定申告の基準が違う

学生の確定申告は、アルバイトをしているかどうかで考え方が変わります。

学生の状況所得税の確定申告が必要になる目安
アルバイトをして年末調整を受けている仮想通貨などの給与以外の所得が20万円を超えた時
アルバイトをしていない所得が所得控除の合計を超えて、税金が出る時

「20万円以下なら確定申告不要」というルールは、給与を受け取っている人向けの特例です。アルバイトをしていない学生には当てはまりません。

アルバイトをしていない場合は、基礎控除が目安になります。令和8年分は、合計所得金額が132万円以下なら基礎控除は104万円です(令和8年12月施行の改正後の金額)。

例えばこんな場面です。アルバイトはせず、仮想通貨の利益が年50万円だけだったとします。他の控除がなければ、基礎控除104万円の範囲に収まるので所得税はかからない計算です。

ただ、所得税の確定申告が要らなくても、住民税の申告は別に必要になる場合があります。お住まいの市区町村で確認しておきましょう。

親の扶養から外れる所得の目安は?

ここが一番気になるところですよね。親が扶養控除を受けられるかは、あなたの1年間の合計所得金額で決まります。

年分扶養控除の対象になる合計所得金額
令和7年分58万円以下
令和8年分62万円以下

アルバイトをしている方は、給与所得と仮想通貨の所得を足して判定します。令和8年分は、給与収入220万円までなら給与所得控除は74万円です。

例えばこんな場面です。アルバイト収入が年100万円で、仮想通貨の利益が30万円の場合です。給与所得は100万円−74万円で26万円、合計所得は56万円なので62万円以下に収まります。

同じアルバイト収入で、仮想通貨の利益が50万円なら合計所得は76万円です。62万円を超えるので、親は扶養控除を受けられなくなります。

学生の合計所得金額と親の扶養控除の関係を示した図解

19歳から22歳の学生は特定親族特別控除がある

19歳以上23歳未満の子は、合計所得金額が62万円を超えても、123万円以下なら親が特定親族特別控除を受けられます。控除額は、あなたの所得が増えるにつれて段階的に減ります。

『62万円を1円でも超えたら親の控除がゼロになる?』と心配な方もいますよね。19歳から22歳なら、いきなりゼロにはならない仕組みです。

健康保険の扶養は別のルール

ここで説明しているのは税金の扶養です。健康保険の扶養には、加入している健康保険ごとの基準があります。親の勤め先の健康保険に確認してみてください。

勤労学生控除は仮想通貨の利益10万円超で使えない

アルバイトをしている学生が使える勤労学生控除は、控除額27万円です。ただ、仮想通貨をしていると使えなくなることがあります。

勤労学生控除の主な条件
  • 合計所得金額が令和8年分は89万円以下(令和7年分は85万円以下)
  • 給与など勤労による所得以外の所得が10万円以下

仮想通貨の利益は、勤労による所得ではありません。そのため、仮想通貨の利益が10万円を超えると、勤労学生控除は受けられなくなります。

『アルバイトの年末調整で勤労学生控除を出してしまった』という方は、確定申告で直すことになります。迷う場合は税務署に相談してみてください。

親に伝えておきたいことと相談先

親が年末調整で扶養控除を申請する時は、あなたの1年間の所得の見積もりを使います。仮想通貨の利益も含めて、早めに伝えておくと安心です。

後から扶養から外れていたと分かると、親の側で税金を納め直すことも。親子で数字を確認しておきましょう。

確定申告が必要になった時は、次の流れで進めてみてください。

学生の確定申告の流れ
  1. 取引所の会員ページなどで年間取引報告書を確認する
  2. 国税庁の「暗号資産の計算書」で銘柄ごとの所得を出す
  3. アルバイトをしている方は源泉徴収票を用意する
  4. 確定申告書等作成コーナーで入力し、e-Taxか郵送で出す
  5. 翌年3月15日までに所得税を納める

国内の取引所なら、年間取引報告書は各社の会員ページで確認できます。なお、当サイトはどの取引所とも提携や関係はありません。

利益が大きくなった、取引所を何か所も使っている、仮想通貨同士の交換が多くて計算に自信がない。そんな時は、仮想通貨に詳しい税理士に一度見てもらうのも一つの方法です。

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よくある質問

大学生でビットコインの利益が20万円以下なら申告は不要ですか?

アルバイトをして年末調整を受けている学生なら、給与以外の所得が20万円以下は所得税の確定申告が不要です。アルバイトをしていない学生は、所得が所得控除の合計を超えるかで判断します。どちらも住民税の扱いは市区町村に確認してみてください。

仮想通貨の利益がいくらで親の扶養から外れますか?

令和8年分は、アルバイトの給与所得と仮想通貨の所得を足した合計所得金額が62万円を超えると、親の扶養控除の対象から外れます。19歳から22歳なら、123万円以下まで特定親族特別控除があります。

仮想通貨で損した年は扶養に影響しますか?

仮想通貨の損失は、アルバイトの給与所得から差し引けません。合計所得金額は給与所得で判断します。

まとめ

この記事の要点
  • 学生でも仮想通貨の利益には税金がかかる
  • 20万円以下なら不要というルールはアルバイトで年末調整を受けている人向け
  • 令和8年分は合計所得62万円以下で親の扶養控除の対象
  • 19歳から22歳は123万円以下まで特定親族特別控除がある
  • 仮想通貨の利益が10万円を超えると勤労学生控除は使えない

会社員の親の立場から確認したい方は会社員・サラリーマンの仮想通貨の税金、申告の流れは仮想通貨の確定申告のやり方、全体像は仮想通貨の税金の全体像を読んでみてください。

仮想通貨の税金ナビ

仮想通貨の税金ナビ 編集部

仮想通貨(暗号資産)の税金・確定申告・相続について、国税庁などの公表資料をもとに分かりやすく整理している情報サイトです。 公式サイト

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