仮想通貨の確定申告の計算ツールの選び方|無料・有料と国税庁の計算書

仮想通貨の確定申告の計算ツールの選び方

当サイトは国税庁などの公的機関が公表している情報をもとに編集部が執筆しています。記事内に税理士紹介サービスへのリンク(広告)を含みます。

仮想通貨の確定申告で、損益の計算を手作業でやるのは大変そうですよね。クリプタクトやGtaxのような計算ツールを使うべきか、無料で済ませられないか迷っている方も多いはずです。

結論から言うと、国内の取引所だけで取引が少ないなら、国税庁が無料で配っている「暗号資産の計算書」で足りることが多いです。取引所が多い、交換やDeFiの取引があるなら、民間の計算ツールを検討してみてください。

この記事を読めば、自分に合った計算方法と、ツールを選ぶ時に確認する項目が分かります。

目次

仮想通貨の確定申告に計算ツールは必要?

この記事は、2026年10月時点の法令・国税庁の公表資料をもとにまとめています。

仮想通貨の利益は、銘柄ごとに「売った金額から、その分の取得価額を引く」形で計算します。取得価額は、総平均法か移動平均法で出した1単位あたりの価額が元になります。

この計算を1年分の全取引でやる必要があるので、取引の数が増えるほど手作業では追いつかなくなるんです。

先に結論

取引が国内の取引所だけで少ないなら、国税庁の計算書で十分なことが多いです。取引所が多い、仮想通貨同士の交換やウォレットの取引が多いなら、民間ツールが選択肢になります。

計算の考え方そのものは仮想通貨の税金の計算方法、総平均法と移動平均法の違いは総平均法と移動平均法の違いで説明しています。

国税庁の無料の計算書でできること

国税庁は「暗号資産の計算書」を、総平均法用と移動平均法用のExcelで配っています。取引所から届く年間取引報告書の数字を入力すると、所得金額を簡単に計算できる作りです。

『国税庁の計算ツールって、どこにあるの?』と探している方もいますよね。国税庁の暗号資産の税務上の取扱いのページから、FAQと一緒にダウンロードできます。

比べる点国税庁の計算書民間の損益計算ツール
費用無料ツールごとに違う(無料の範囲もさまざま)
入力するもの年間取引報告書の数字取引履歴の取り込み方はツールごとに違う
向いている人国内取引所だけで、取引の種類が少ない人取引所が多い人、交換や海外取引所の取引がある人
公的な位置づけ国税庁が用意したもの国税庁の公認は確認されていない

年間取引報告書には、年始の数量や年中の購入・売却の数量と金額、支払手数料などが載っています。国内の取引所で売り買いするだけなら、この数字で計算できるわけです。

海外取引所や個人間の取引は報告書がない

年間取引報告書は国内の取引所が交付するものです。海外取引所や個人間の取引には報告書がないので、取引履歴や銀行口座の入出金をもとに自分で計算する必要があります。

国税庁の計算書と民間ツールのどちらを使うかの判定を示した図解

民間の計算ツールを検討したい人

民間の損益計算ツールには、クリプタクトやGtaxなどがあります。マネーフォワード、freee、弥生といった会計・確定申告のソフトで仮想通貨の申告を進めたい方もいますよね。

当サイトはどのツールや取引所とも提携しておらず、特定のツールをおすすめする立場ではありません。各ツールの料金や機能は変わることがあるので、公式の情報で確かめてみてください。

民間ツールを検討したほうがよい人
  • 3か所以上の取引所やウォレットを使っている
  • 仮想通貨同士の交換(スワップ)を何度もしている
  • 海外取引所やDeFiで取引している
  • ステーキングなどで受け取った報酬が多い
  • 何年分もさかのぼって計算し直したい

例えばこんな会話をよく聞きます。

「取引所のアプリで損益が見られるから、それで申告できない?」
「その取引所の分だけだと、ほかの取引所やウォレットの分が抜けるかもしれないよ」

仮想通貨の利益は、取引所ごとではなく銘柄ごとに、1年分を通して計算します。複数の場所で同じ銘柄を持っているなら、まとめて計算できる方法を選びましょう。

計算ツールを選ぶ時に確認する項目

無料か有料かだけで決めると、あとで使えないことに気付くことも。ツールを比べる時は、次の項目を一つずつ確認してみてください。

選ぶ時に確認する項目
  • 自分が使っている取引所・ウォレットの取引履歴を取り込めるか
  • 総平均法と移動平均法のどちらで計算できるか(自分の届出と合わせる)
  • 仮想通貨同士の交換や、ステーキング報酬の扱いを入力できるか
  • 無料で使える範囲(取引件数や年数の上限など)と、有料になる条件
  • 計算結果を確定申告書の入力に使える形で出せるか
  • 取引履歴に抜けがある時の直し方や、問い合わせ先があるか

特に大事なのが評価方法です。個人は届出をしていなければ総平均法になります。移動平均法の届出をしていないのにツールで移動平均法を選ぶと、計算がずれてしまいます。

評価方法の変更は手続きが要る

評価方法を変えたい時は、変えたい年の3月15日までに変更承認申請書を出します。ツールの設定だけ切り替えても、届出の内容は変わりません。

計算ツールを使う時の注意点

ツールは計算を助けてくれますが、申告の責任は自分にあります。結果をそのまま信じず、ざっと見直す習慣を付けておきましょう。

『ツールに入れたら、あとは自動で全部合っているはず』と思いがちですよね。

ただ、取り込めなかった取引や、送金を売買と見なしてしまう取引があると、利益がずれることがあります。年間取引報告書の売却金額と、ツールの集計が大きく違わないかを見比べてみてください。

ツールで計算した後の見直し
  1. 全部の取引所・ウォレットの履歴が入っているか確かめる
  2. 取引所間の送金が売買として数えられていないか見る
  3. 年間取引報告書の数字と、ツールの集計を見比べる
  4. 出てきた所得金額を、確定申告書の雑所得に入れる

所得金額が出たら、税率をかけて税額の目安を出せます。利益の額ごとの税金は仮想通貨の利益別の税金早見表、税率の段階は仮想通貨の税率と早見表で確認できます。

ツールを使っても履歴の抜けが埋まらない方や、DeFiや海外取引所の取引が多く判断に迷う方は、税理士に計算から任せると安心です。

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よくある質問

仮想通貨の税金を計算できる国税庁のツールはありますか?

国税庁は「暗号資産の計算書」を総平均法用・移動平均法用のExcelで配っています。年間取引報告書の数字を入れると所得金額を計算できます。

民間の計算ツールは国税庁の公認ですか?

民間ツールが国税庁に公認されているかは確認できていません。国税庁が用意しているのは計算書のExcelです。

無料の計算ツールだけで確定申告できますか?

国内の取引所だけで取引が少なければ、無料の国税庁の計算書で足りることが多いです。民間ツールの無料の範囲はツールごとに違うので、公式の情報で確認してみてください。

計算ツールを使えば確定申告は自動で終わりますか?

計算は助けてもらえますが、申告書の作成と提出は自分で行います。集計に抜けがないかも見直しておきましょう。

まとめ

この記事の要点
  • 国内の取引所だけで取引が少ないなら、国税庁の無料の計算書で足りることが多い
  • 取引所が多い、交換や海外取引所の取引がある人は民間ツールが選択肢
  • 民間ツールの国税庁公認は確認されていない
  • 選ぶ時は取り込み対応、評価方法、無料の範囲、出力形式を確認する
  • ツールの結果は年間取引報告書と見比べて見直す

税金の仕組みから知りたい方は仮想通貨の税金の全体像、申告の手順は仮想通貨の確定申告のやり方を見てみてください。

仮想通貨の税金ナビ

仮想通貨の税金ナビ 編集部

仮想通貨(暗号資産)の税金・確定申告・相続について、国税庁などの公表資料をもとに分かりやすく整理している情報サイトです。 公式サイト

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